飛び級に思うこと

中学受験のことで言えば、皆さん受験を有利に進める為の先取り学習はかなりの確率で行なっているように思えます。
そんな状況でも高校や大学での飛び級というのはほとんど話を聞きませんね。色々語るほど海外事情に詳しくないのですが、日本はなんとなく諸外国に比べ飛び級の制度は整っていないイメージがあり事例もそう多くない印象です。

ただ、今年の入試では京都大学医学部の飛び級合格者が出たそうで…関連ワードを検索すると既に個人を特定しているサイトなんかもあるようです。
そう言う個人の話をしたいわけではないですが、流石に京大医学部となると話題になりますよね…

飛び級がそこまで浸透していないのは、様々なマイナス面でのリスクを考えてのことなんでしょうけど、今回のことが話題にならないくらい普通の事になっていく良いと私自身は考えています。本当に天才的な知力があって、大学受験を前に時間を持て余しているような子の道が開かれていくといいな、と。
京大医学部に限らず、東大の理系学部などにも飛び級制度ができればいいのにと思いますね。と言うのも、トロフィー感覚で東大理3に進む人がいるようですし、そういうのは本当にもったいない…
どうしても医者になりたい人の席をトロフィー感覚で医学部受験する人が埋めてしまうのは、何とも言えない気分になります。まあ学力勝負の選抜試験ですから医学部から医者以外の道を選ぶ人の文句を言うつもりはありませんが…

そう言うトロフィー好きの方の自尊心も満たしつつ、本当に進みたい分野に立ち止まらずに進んでいける道ができれば状況は変わっていくかもしれません。ただ、いずれは飛び級がまたトロフィー感覚になって先取り学習が競争のように進んで、それはそれで色々と歪んできてしまうのかとも思いますが…難しいですねぇ…

飛び級だけの話ではなくなりますがが、もっと大学に行くタイミングが多様化するといいのですけどね。社会人を経験してから大学に入って勉強する人がもっと増えたり…
あまり勉強したくない人がダラダラ浪人してまで大学にいったり、そういうのも無駄が多いような気がします。
年功序列とか新卒採用とか大学の入学可能年齢だとか、こういった年齢に関わる制限が無くなるとどのような世の中になるのか非常に興味があります。
そんな時代がいつか来るのでしょうか…